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仏教聖地ルンビニの現在(ガイアサプリメントの国ネパール3)


エッセイに関係する映像です

 お釈迦様の生誕地

 ネパールと聞けば、多くの日本人は「ヒマラヤ」を想像するのだろう。しかし、諸外国人のイメージの中では、ヒマラヤのみならず、灼熱のジャングル地帯、そして宗教聖地を数多く持つ多種多様な国、なのである。 昨日(2009年2月12日)私はネパールから帰国した。今回の主な目的は、お釈迦様生誕地・ルンビニでの平和法要ならびに、広島平和公園内にある菩提樹の種の現地での植樹であった。

 お釈迦様の生誕地・ルンビニがネパールにあることを、意外にも知らない人が多いのに少々驚きを隠せない。それだけ、日本社会から「信仰心」というものが欠落している証拠でもあるのだろうか。約2500年前にお生まれになられたお釈迦様ゆかりの遺構群や諸外国から寄進された寺院群などが林立する平和公園は、丹下健三氏の総合プロデュースによるものである。仏教に関心のある方であれば、遺構群への巡拝のみならず、各国の寺院建築様式を比較する楽しみもある。

ヒマラヤの語源

 私たちが、当たり前のように記述している「ヒマラヤ」という言葉。語源はサンスクリット語の「ヒマ・アラーヤ」。言葉の意味は「白い雪の住処」。 聖地・ルンビニからも、よく晴れた日には、遥か北方に、白銀のヒマラヤを望むことができる。ルンビニは3月くらいから、日中の気温が30度を上回り始め、最暑期は40度を軽く超える猛暑となる。お釈迦様の時代にも、酷暑の下、遥か北方に「白い雪の住処」を眺めていたのであろうか?

 約3億年前の大陸プレートの衝突隆起に起因する

「ヒマラヤ山脈」。ネパール南部ルンビニの標高は約100m程度。ルンビニが位置するタライ平原のジャングルには象やワニ、虎や犀なども生息する。そんな亜熱帯性気候の大地から遠望する「ヒマ・アラーヤ」。チベット仏教の一説には、ヒマラヤそのものが「立体曼荼羅」であるとも言われている。確かに、ルンビニから遠望すれば、ヒマラヤが須弥山のように想念されもしよう。

ルンビニの現状

そんなルンビニ。現在は、異教徒の数が日増しに増えているのである。それは意外なことに「イスラム教徒」なのである。インド国境が近いので「ヒンズー教徒」と思われがちだが、インドからのイスラム教徒による入植のスピードが増している。 ルンビニの中心となる平和公園周辺を離れると、イスラムのモスクが目に入り始める。黒い衣装で全身を覆った女性の姿も目にする。この入植者たちと古来タライ平原に居住していた原始宗教を信奉する「タルー族」との間で軋轢も生じ始めている。タルー族が権利主張の為におこなう「パンダ(交通ストライキ)」が突然予告なしにあったりするが、そこまでの大事には至ってはいない。

 現地の知人は、「イスラム教」も「原始宗教」も「ヒンズー教」「キリスト教」もルンビニは歓迎している、と語ってくれた。世界中には「聖地」と呼ばれる場所が数多く存在する。ルンビニは、宗派を超えて世界中の仏教徒にとっての根源的な魂の聖地である。人々の 「祈り」の思いが蓄積した場であるルンビニは、世俗社会の持つ「怒り」や「悲しみ」や「醜さ」などの負のエネルギーを浄化する磁場作用があるのではないだろうか。

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